塗料に関するいろいろな情報を見ていくと、「耐久性」や「耐候性」といった言葉が出てくると思います。
この2つの言葉、意味が似ているようで、実は異なることをご存じですか?
「耐候性」が「耐久性」を決める
「耐久性」と「耐候性」は次のように定義できます。
耐候性の高い・低いは、耐久性の高い・低いにつながります。耐候性は耐久性の大きな指標と言えます。
外壁塗装には耐候性の高い塗料が向いている
塗膜が劣化する原因はさまざまあり、避けられないのは日光(紫外線)、雨風、温度、湿度の影響です。
塗膜に紫外線が当たると、ラジカルというエネルギーが発生し、塗膜内の樹脂や顔料が徐々に破壊されていくため、変色やチョーキングが起きます。
温度や湿度の変化は、塗膜が膨張と伸縮を繰り返す原因になるだけでなく、結露を起こし、カビの発生や腐食の原因にもなります。
塗料選びでは耐候性の高さに目を向けることはとても重要だといえます。
各塗料メーカーは塗料の耐候性を示すために「耐候性試験」を行っています。
これは、屋外で塗料がどう変化・劣化していくかをテストし、製品としての寿命を予測するものです。
ただ、新しい塗料を開発後に10年以上もかけて屋外で試験をすることは現実的ではありません。
多くの場合、試験機で人工的に10数年分の屋外での紫外線、温度・湿度変化を起こして劣化状態を確認する「促進耐候性試験」を行っています。
その結果は、塗料メーカーが出している製品カタログやパンフレットの中にグラフ等で説明さていることが多いため、どなたでも見ることができます。
グレードが高い耐候性塗料
耐候性に優れる塗料は、耐候性塗料や高耐候性塗料と呼ばれます。
耐候性の高い低いに正式な定義はありませんが、ウレタン塗料よりグレードが上の塗料が該当するとされていて、促進耐候性試験において2000時間以上チョーキングが発生しないシリコン塗料は耐候性塗料、3000時間以上チョーキングが発生しないフッ素塗料や無機塗料は高耐候性塗料や特殊塗料と分けられています。
耐候性が高く、塗料自体が優れているとしても、塗装する外壁材との相性が悪いと剥がれやひび割れが生じることがあります。
塗装工事をする際には、塗装業者に塗料の質だけでなく外壁材との相性を見極めてもらうことが必要です。
また、施工の環境や職人の腕の違いで、乾燥の状態や塗膜の厚みが不十分になってしまうと、本来の耐候性は発揮されません。海が近い、台風が多いなどの塗膜にとって過酷な環境であれば、寿命はやはり短くなってしまうでしょう。
塗り替え目安は耐久性からわかる
塗料の「耐久性・耐久年数」は何を示すのでしょうか?その答えは「塗り替えの目安となる時期」です。
塗料の耐候性が落ちると、外壁そのものや建物を守れなくなっていきます。
耐久性を知ることで適切な時期に塗り替えができます。フッ素塗料やシリコン塗料、無機塗料は耐候性が高いので、耐久性も高いです。
一方、ウレタン塗料などは耐候性が低いので、耐久性が低い傾向があります。
ただし、施工時に高圧洗浄、ケレン作業といった下処理がていねいに行われなければ耐久性の目安まで持ちません。
工事をするときには、見積り内に下処理作業がしっかりと記載されているかチェックしましょう。
耐久性は、定期的な点検と適切なメンテナンスを繰り返すことで延ばすこともできます。外壁の汚れに気付いたら洗浄する、劣化したシーリングは補修するなどがポイントです。
塗料の耐候性、耐久性は年々上がっています。とはいえ、塗料の力を引き出すのは塗装業者の腕です。信頼できる業者を選ぶことも大切にしてください!
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